親が突然倒れ、呼びかけにも反応しない。ぐったりしていて、様子がおかしい⸺そんな事態に直面すると、多くの方は頭が真っ白になり、とっさにどう対処すればよいかわからなくなってしまうのではないでしょうか。まずはあわてず、意識の有無や呼吸の状態を確認したうえで、緊急性が高そうであれば、ためらわずに救急車を要請することが何より大切です。
救急要請をした際、救急隊や医療機関にスムーズに情報を伝えられるよう、親の持病やアレルギー、服用中の薬、かかりつけ医の連絡先などをまとめた「お薬手帳」や「緊急時情報カード」を日ごろから準備しておくと安心です。また、それらをできるだけわかりやすい場所に保管してもらい、家族以外の方が探す場合にもすぐに伝えられるようにしておくとよいでしょう。
こうした日ごろからのちょっとした備えの積み重ねが、もしものときの落ち着いた対応につながります。




入院が決まると、限られた時間の中で多くの準備をしなければなりません。そのときになって一から調べる必要がないよう、予め必要なものや必要な手続きなどをリスト化しておくと、いざというときに対処がぐっとラクになります。
まず用意しておきたいのが、着替えがしやすい前開きタイプのパジャマや、床で滑りにくい室内履きです。腕が上げにくいときでも着脱がしやすく、病室内での転倒予防にも役立ちます。また、防水シーツや口腔ケア用のブラシやコップなども役立つかもしれません。
ただ、最近ではアメニティ関連の消耗品や衣服などについても病院の有料レンタルの利用を勧められることが多いため、必需品以外のご本人の快適さを保つためのグッズも考慮しておくとよいでしょう。テレビやラジオ用のイヤホン、携帯やスマホとその充電器、(テレビカードや飲み物などを買うための)小銭、S字フックやハンガー、カーディガンなどの羽織ものなど。ご本人が落ち着いて養生できる環境を整えるのに役立ちます。

近距離の別居でも毎日顔を見に行くのは難しいものです。高齢の親と遠く離れて暮らす場合は、なおさらその安否が気になります。そんなときに役立つのが、体調やちょっとした変化をそっと見守れるサービスです。人感センサーやカメラ、簡単な操作で会話ができる機器などを活用すれば、毎日電話をかけずとも、日々のささいな変化にも気づきやすくなり、見守る側の家族の安心感はぐっと高まります。
また、見守りツールは体調急変時だけでなく、地震や台風などの災害時にも力を発揮します。ツールを設置した部屋の室温や湿度などの情報やくわしい気象情報を他の家族がスマホなどの端末で確認できるなど、便利な機能が充実しています。
離れていても簡単に家族の安否が確認できることは、いざというときの大きな支えになります。ふだんの見守りとして、また災害への備えとしても、家族のライフスタイルに合ったサービスや商品を検討してみてはいかがでしょうか。

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